賢い扇風機の使い方

扇風機の種類

前述したように、扇風機には色々な種類のものがあります。和室で使うもの、洋室で使うもの、卓上で使うもの、天井に取り付けるものなど、同じ扇風機でも使い方は様々です。羽根の数が違ったり、大きさが違ったりもしますね。それぞれの扇風機の特徴や違いを見比べてみましょう。

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主に家庭で使う扇風機の種類

座敷扇

座敷扇は、座敷などで使用することを目的とした比較的背の低い自立型の扇風機のことを言います。一般的には高さ70㎝程度で、首を伸ばすことでさらに20㎝程度高くすることが出来ます。背の高いものは特にリビングルームで使われることが多いため、リビング扇とも呼ばれます。羽根は3枚から5枚で、直径は約30㎝又は35㎝です。上下方向への角度調節、左右への自動首振りが出来ます。中には首振り角度が調節出来るものやクランクの固定位置を変えて高角度で首振りが出来るもの、360度回転するもの、8の字に首振りするものもあります。風量・羽根の回転速度は、3段階程度の切り替えのものが多いです。4段階や5段階切り替えのものや、無段階で速度が可変できるものもあります。1970年代ごろの扇風機の一部には、かなりの低速で回転が出来る「超微風」というモードがありました。機種にもよりますが、手回しは30分~3時間程度、マイコン式は30分から8時間程度と任意の時間に設定できるタイマーを内蔵し、時間経過後に自動的に電源を切る機能が備わっています。高級品では、ワイヤレスリモコンが付いたものもあります。赤外線が使用される前は、超音波や有線リモコンが使用されていました。最近の扇風機は土台と切り離しが出来、とてもコンパクトに収納できます。1970年代頃の機種の中には、自動停止機能「タッチストップ」付きのものもありました。本体にセンサーが内臓されており、カバー部に素手で触れると安全装置が働き、回転が自動で停止するというものでした。このような機能が搭載されたものは長らく市場から姿を消していましたが、その後2009年に三洋電機からタッチストップ機能付きの機種が発売されていました。なお三洋電機はパナソニックの子会社になり2012年から三洋製のデザインを受け継ぎパナソニックブランドで発売されています。ただし、タッチストップ付きは廃止されています。2013年5月現在、タッチストップ機能を搭載したものは、山善、ユアサプライムスから発売されている一部機種のみとなっています。また、マイナスイオンを発生させるタイプやリズム風、おやすみ風や1/fゆらぎ機能がついているタイプも存在しています。特にリズム風や1/fゆらぎはからだの健康を重視していて、風量に強弱があるのが特徴です。また、ほぼ同じ機能で主に洋間などで使用する支柱が極めて長い扇風機として「フロア扇」というものもあります。

クリップ扇

大きな洗濯ばさみ状のクリップによって固定するタイプの扇風機はクリップ扇と呼ばれています。羽根は直径15㎝程度と小さく、上下方向への角度調節ができます。左右への自動首振りができるもの、風量・羽根の回転速度は2段階程度の切り替えができるものもあります。一部のメーカー製品では壁掛け扇になる場合もあります。アクセサリーソケットを使用して自動車の車内で使用できるものもあり、エアコンを使用するより低燃費であることを謳って販売している店舗もあります。またUSBでパソコンに接続して使用するものもありますが、電力供給能力の限界上、かなり小さなものになります。また、クリップが付いておらず、卓上で用いる小型の扇風機は卓上扇と呼ばれています。

ボックス扇

その名の通り四角い箱に入っている扇風機です。形は換気扇に似ています。首振り機構は無く、その代わりにルーバーが回転します。左右の角度調整は本体を動かすしかないですが、上下は垂直から水平までできるものもあります。夜間、窓際に設置して冷たい外気を室内に取り入れるウィンド・ファンとしても利用可能です。青色の抗菌蛍光灯付きのものが発売されたこともありました。また、脚とボックス本体の間に回転軸を設け首振りを可能にした製品も発売されています。

多翼扇

多数の羽根をドラム状に構成した遠心式の扇風機です。タワーファンとも呼ばれています。ブロワーファンヤクロススローファン、シロッコファンを採用した、柱状の扇風機で、座敷扇よりも場所を取らないことや、スタイリッシュなデザインが人気です。しかし、送風音がうるさいことがデメリットです。

主に店舗や企業などで使う扇風機の種類

壁取付扇・壁掛扇

壁や柱に取り付けて使用するもので、壁取付扇、壁掛扇と呼ばれています。高所にあるため、首を斜め下に向けて使用します。操作には引きひも(プルスイッチ)や、リモコンを用います。床に設置スペースを取らないので、邪魔にならないという利点があります。1980年頃に発売された壁掛け扇風機には、赤外線でなく超音波を使用したリモコンのものもありました。壁取付扇や壁掛扇は、銭湯や温泉の脱衣場などに良く用いられていますが、家庭用のものも販売されています。

天井取付扇・天井扇

天井に取り付けて使用する扇風機は、天井取付扇・天井扇と呼ばれています。シーリングファンとも言い天井に取り付ける大型のもので、直径は1m前後あります。エアコンが普及するまで官公庁や病院、デパートなどで一般に見られました。軸が天井固定でモーター本体に羽根がついて回転する形式が多いです。ハワイなど南国では一般的に使われています。照明と一体になったデザインのものもあります。現在ではレトロな雰囲気を出すためにインテリアとして設置する例も見られます。

オート扇

サイクル扇とも呼ばれる、天井に固定して使用する扇風機です。戦闘や鉄道車両、駅のホームなどに取り付けられています。クランクなどを使用し、モーターを歳差運動させます。大抵は電源を入れると同時に旋転を始めますが、古いものでは、紐やスイッチで旋転を停止させる機構がついているものもあります。ナショナルや日立はオート扇を使い、三菱電機はサイクル扇を品名に使っています。

工業扇

工場などで使われる大型のもので、羽根の直径は45㎝程度です。直径10~20㎝の小型のものもあり、家庭での半田煙やラッカー塗料のガスを吹き飛ばすのに使用されます。異臭やホコリ、チリを吹き飛ばすほど強力なタイプもあり、主に工場で用いられるのですが、ホームセンターでも容易に入手できるので、多くの人が集まる集会場や一般家庭で使われるケースも少なくありません。電源は単相100Vや200V、三相200Vを使用することが多いです。

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